フリースクールゆうび小さな学園 - 柏市, 千葉県
のレビュー フリースクールゆうび小さな学園
ゆん
ゆうびは、この社会の中で必要とされる施設ではあると思いますが、その中身に問題がないかどうか、確認する必要があると思っています。
少なくとも「長期的に」お子さまをゆうびに任せることを、私はおすすめいたしません。
これは一意見にすぎないですが、あとから気づいて、苦しみ、悲しむ人があらわれないことを願って、ここに書き残します。
★★★
私は、ボランティア期間も含めると15年ほど、ゆうびに関わりました。
まずはじめに、NPO法人フリースクールゆうび小さな学園、「学園生」の破格に安い月謝の理由は、同敷地内にある、社会福祉法人共働学舎柏ゆうびの「利用者(生活困窮者)」の支援のため、市から補助金が出ているからです。
以下、私の身の上にあったことです。
私はNPO法人(フリースクール)のスタッフとして雇われていました。
私自身が、不登校の経験があり、生きづらさを抱えていました。安定して働くことが難しかったです。
そうなると、いただけるお給料が限定されます。そのためゆうびから、生活困窮者として「利用者」になることを依頼されました。
当時の私は、ゆうびにとても感謝していたため、協力のつもりで社会福祉法人柏ゆうびの「利用者」になりました。
ただ、利用者・学園生たちには、スタッフとして紹介されており、スタッフ会議にも出ていたため、「自分はスタッフである」という認識をしていました。
2年ほど前にいろいろあり、私はスタッフというより、そもそも「利用者」でしかなかったのではないか、と思い悩みました(雇用契約の書類もかわしたことがなく、雇用保険などにも未加入、給与は手渡し、唯一頂いた退職金の明細も職員として在籍していたと証明できない不完全なものでした)
代表の植田さんに「私はスタッフではなかったのですね?そう考えてみると、辻褄が合う気がします」と聞くと、言葉はなく、うなずかれました。
もし利用者であるなら、NPO法人のスタッフとして雇われていたのは、「就労支援」ということになるのでしょうか。
それならば、最初にちゃんとそのように説明を受けたかったです。そして、私が自責せずにすむような、配慮のある勤務体制にしていただきたかった。
社会福祉法人柏ゆうびの利用者(16歳以上の生活困窮者)の中には、適切な支援が受けられていない人がいるのでは…?と思っています。
それでいて、NPO法人(フリースクール)の学園生は、いっぱいいっぱいに入れているはずです。
元々は、放課後の居場所からスタートし、フリースクールとなり、その経営が難しくなったときに、社会福祉法人とNPO法人との2本建てになりました。
本来ゆうびがやりたいことは、子どもたちとの関わりなのだと思います。
でも市からお金が出ている以上、16歳以上の利用者への支援もていねいにするべきでは…?(そもそも利用者になるのは、フリースクールの学園生だった子が主です)
もしそれが難しいのなら、NPO法人の学園生を自分たちの力量以上に増やしてはいけないと、私は思います。
その他、考慮されるときのご参考に…
◆ゆうびでは、学園生、及び利用者の社会的自立は、本人の成長と気持ちに任せる方針です。それにはよい面もあると思いますが、前代表から「あなたは無理して働かなくていい」と言われたことで、「救われた」と涙する高校卒業後の子を見ました。(その後、フォローがあったのかは私にはわかりません)
◆軽度知的障害、発達障害及び発達障害グレーゾーンへの理解は、追いついていない可能性があります。少なくとも私がいた当時、私も含めて、スタッフは皆、誤解のある理解をしていたと思います。
◆ゆうびのスタッフは、昔からのボランティア、元学園生、保護者などで構成されており、一般採用はされていません。
利点もあるかも知れませんが、独特な雰囲気、偏った教育観になりがちかと思います。
◆学園生・利用者・スタッフ含め、ゆうびには恋愛に寛容な風土があります。
成人同士であれば基本的に問題がないと思われますが、スタッフと利用者が恋愛関係になり、利用者が辞めることになっていったケースもあります。
◆喫煙に対して寛容です。
◆当時ゆうびにある16mプールの安全管理は、「ひとりで入らないで」という言葉かけのみでした(低年齢の子、ハンディのある子には付き添います)
スタッフには救護のための研修などはありませんでした。
◆これも当時ですが、ゆうびの車(キャラバン)の車椅子設置の場所には、自作でプラスチックの椅子を取り付けていました。
★★★
これらは、私の視点で見たゆうびです。
ゆうびを利用されたい場合、少し頭の片隅において判断していただけたらと思っています。
こちらは蛇足ですが……
これはゆうびのことではなく、東京シューレで起こったことですが……
かつて、東京シューレでは、子どもがスタッフから性加害を受ける事件が起きています。
ここらへんは、どのフリースクールでも注意が必要かと思います。
どうしても死角はできてしまうものですし、フリースクール側もどんなふうに対策をとるかはとても難しいところだと思いますが、そのへんのことを聞いてみて、誠実に対応してくださるかどうかも判断基準にするといいかも知れません。
ゆうびの場合、成人も含めて様々な年齢・事情(障害など)がある人がいますし、他のフリースクールと比べて敷地もわりと広めなので、より注意されるといいと思います。
鈴木良美
茅ヶ崎にジャンプ出来ない